「抜き」「曲げ「絞り」の原理·原則：スプリングバックの原因がわかれば「つぶす」対策を

摘要

前回は、「スプリングバック」が生じるための要因を考えて、その過程をイメージ化することを試みた。要約すると。金属材料には、弾性変形を経てから曲げ加工製品ができあがる塑性変形する場合がある。つまり、弾性変形（元の形状に戻ろうとする性質）する力が内在していることである。曲げ加工時に変形する場所には、板厚方向に「圧縮」と「引張」が生じる。そして、これらが、元の状態に戻りたいとする「スプリングバック（弾性変形）」が働くことが主な要因である。スプリングバックの大小は、回復量ではなく、加工時のひずみ（変形）に対する回復ひずみ（変形）の割合で判断するである。