トップランナー高効率変圧器各社の取り組み：TOPECO、ULTRAECO各シリーズについて

摘要

2003年4月に施行された「エネルギーの使用の合理化に関する法律」（省エネ法）の改正により、高圧受配電用変圧器が特定機器に指定され、エネルギー消費効率の基準値（以下、トップランナー基準値と呼ぶ）が定められた。 トップランナー基準値は、業界最高水準品をベースとした省エネの基準値であり、これをクリアした変圧器をトップランナー変圧器と呼ぶ。 トップランナー変圧器は、省エネルギー、地球環境保護、温暖化防止の観点から導入が進められ、現在では一部例外を除くほとんどの変圧器がトップランナー基準値をクリアするよう、変圧器メーカに義務付けられている。ダイヘンにおいても、こうした省エネルギー需要に応えるため、トップランナー基準をクリアしたTOPECOシリーズ、およびULTRAECOシリーズをラインアップしている。 トップランナー変圧器の採用は、電力損失の低減に加え、石油や石炭などの化石エネルギーをはじめとする一次エネルギーの消費低減および地球温室効果ガスの多くを占めるCO{sub}2削減をもたらし、地球環境保護、温暖化防止に大きく貢献する。 また、トップランナー変圧器はエネルギー需給構造改革投資促進税制（エネ革税制）の対象になっており、購入時に優遇税制の適用を受けることができる。