DMFC実用化の難点を解決する「固体状メタノール」を開発

摘要

栗田工業は、ダイレクトメタノール形燃料電池（DMFC）の燃料である液体メタノールに包接化合技術を適用することで、液体メタノールの安全性·携帯性の問題を改善した「固体状メタノール」を開発した。 世界で初めてという。 DMFCは、一般的に知られている水素を燃料とする燃料電池とは異なり、メタノールを燃料として発電するもので、水素を貯蔵するための高圧水素タンクや、水素製造改質器などが不用であり、各種モバイル機器の小型·軽量化が可能となるとされている。 このため、主に家電メーカーによる携帯電話やノートパソコンといったモバイル機器の電源に適用できるものとして、実用化が進められている。