熱硬化性樹脂,エラストマーの新たな使用法と学問への体系付け--架橋反応への新理論（32）

摘要

接着強度が樹脂自体の強度に影響される例としては，エポキシ樹脂の剥離強度が取り上げられる。 接着剤はゴム系が多く，目的としての接着強度だけが重視され,樹脂の強度が関係してくる場合は少ない。エポキシ樹脂は，硬化剤を選択することにより軟質のゴム糸を含め硬質の状態の接着剤としても使用できる幅広い範囲の接着剤である。 材料が軟質と硬質と違いがあると，使われ方にも違いが生じる。 塗布厚みの違いによる問題も発生する。 ゴム糸では厚く塗布して使用されることがないので,厚みと接着強度との関係が取り上げられることはないが，硬質としての使用は材質も考慮され，厚く使用されることも多くなる。