最新セラミックス技術－高度化への材料·製法開発の挑戦：［事例·トピックス］強磁場によるセラミックス結晶配向制御プロセス

摘要

アルミナ等の反磁性·常磁性セラミックスであっても強磁場とコロイドプロセスを用いれば結晶配向が可能であり、この手法が適用物質と成形法の選択の広さから汎用性が高く、高次な構造のデザインを可能とするプロセスであることを紹介する。 セラミックス材料における機械的特性や電気的特性などの各種特性改善、また信頼性の向上が求められる中で、その微構造は特性を支配する重要な因子の一つであることから、組織制御は高度なプロセスが求められている。 物質の諸特性は結晶方位により異なる場合が多く、特定の結晶方位を揃えたりするなどの配向制御は、特性を伸ばすための手法として細織制御のなかでも注目される一つである。