ナノカーボン分子のバイオ分野への応用

摘要

これまでカーボンナノチューブの応用では、エレクトロニクスやエネルギー分野を中心に語られてきた。 これらに加えぞ、見逃せないのがバイオ分野である。 すでにわれわれはカーボンナノホーンに特異的に結合するペプチドの単離に成功している。 さらに癌研究所では、このような機能ペプチドモチーフを複数組み合わせて、より高度の機能をもったたんぱく質を創製する「プログラマブル人工たんぱく質」の技術が開発されており、この技術を利用した、カーボンナノホーンの医療分野や材料工学分野での新しい利用法の研究が進められている。