青果物鮮度保持包装材の動向と課題

摘要

青果物は一般の食品と異なり、収穫後も生きており、各種の生理作用が活発に持続している。 したがって、生理作用を適度に制御しながら鮮度保持する必要があり、そこに難しさがある。 そこで、青果物の鮮度保持に求められる条件、材料のデザイン、包装容器の例、今後の課題などについてまとめた。 消費者が野菜や果物などの青果物に求めるものは、まず、安全·安心であり、次いで、高品質、高鮮度である。 とりわけ採れたての新鮮さが求められている。 しかし、ふだん都会の消費者は複雑な流通経路をたどってきた青果物を食べており、より新鮮なおいしい青果物を消費者まで届けることができれば、消費の拡大や国民の健康維持につながり、生産者にとっても消費者にとっても、大きなメリットとなることは間違いない。