CFRPの強度特性に影響する因子と代表的な静的強度評価技術

摘要

自動車を取巻く環境を考えると軽量化に対する 要望は今後ますます増加し、自動車のマルチマテ リアル化が進展していくものと予想される。その 際、軽量化材料として注目されているのがCFRP（Carbon Fiber Reinforced Plastics）である。CFRPの適用が先行している航空機においては、設計お よび強度保証は一般的に活用されているBBA （Building Block Approach）りに基づいて進められてきた。すなわちクーポン試験レベルの強度特性評価から開始し、①クーポン、②サブコンポーネ ント、③コンポーネント、④フルスケールの順に試験体のスケールを拡大し、最終的に実寸レベルの構造体を用いた実証試験により強度保証を行な う手法である。自動車においても同様のプロセスをふみCFRPが適用されていくものと予想される。