路面電車の低床化と省エネ化

摘要

一昔前は大きな都市中心部では、市電や都電と呼ぶ路面電車が主な交通手段であった。しかし、急速な車社会の到来で、東京や大阪をはじめ多くの主要都市の路面電車は取り外されてしまっている。路面電車全盛期の1932年頃には、全国65都市でこのような交通機関が活躍していた。しかし、1960年代以降、路面電車は道路の邪魔ものとなって、現在では僅か17都市だけとなっている。しかも、車の排出する2酸化炭素ガス（Co2）は今や環境汚染の要因となって、これを排除しようとその動きに大きく変わってきている。