日米フイルム大手の明暗－技術革新が盛衰の鍵－

摘要

1995年6月、米「フイルムの巨人」イーストマン·コダック社の会長兼CEOジョージ·フィッシャーは、テレビ番組の中で「リストラは軌道に乗った」と語り、突然退任を表明して関係者を驚かせた。同氏は業績不振に苦しむコダック再建のためCEOにスカウトされてから6年、本業回帰を進めて全世界で1万9，000人に及ぶ人員削減をし、化学部門のイーストマン·ケミカルなどの不採算部門の売却などのリストラによって、年間約8億ドルのコストダウンを実現した。