火力発電設備に対する電位差法の応用における最近の進展

摘要

本稿では，近年，高度な非破壊検査法として火力発電設備への幅広い実用化が期待されている技術として，電位差法の適用事例や規格基準関連の取組み状況の概要を紹介した。 詳細については，参考文献をご参照いただきたい。 日本非破壊検査協会では，これまで電場計測に関して，電場計測応用研究会（2000年度～2001年度）、電場計測法実用研究会（2002年度～2003年度），電場計測非破壊評価研究会（2004年度～2005年度）を設置し，電場を利用した代表的な非破壊評価手法である「電位差法」やその他の非接触の電場計測に基づく非破壊評価手法に関して調査するとともに，評価技術の性能評価や性能の向上あるいは，既存評価手法の新たな対象への適用等について検討してきた。