機能と機能性[8]：20世紀のMTS法と21世紀のMT法

摘要

MTS（21世紀ではMT）法は，ある集団に対する多次元の情報を総合して，集団全体に一つの距離を導入し，パターン認識をする情報処理のソフトな技術である。 21世紀でも中心的汎用ソフト技術になると言われている。 パターンの中には，音声の波，手書き文字などの関数空間からのベクトル量，健康診断，経済情報などの高次元空間の様々なデータも含まれている。 その方法は，多次元空間の中に単位空間を定義しその中にマハラノビスの距離を定義して尺度を作る。 その尺度を形式的に単位空間外の対象に応用した尺度の精度に対する評価（SN比の求め方）の手法である。 20世紀に開発されたMTS法の基礎は次の二つである。