LNG地上タンク内槽9％Ni鋼の歪集中による靭性低下に関する研究

摘要

大地震下における9％国主鋼製LNG地上タンク内槽の安全性を検討したところ，以下の結論を得た。 1）地震を想定した予歪が9％Ni鋼の溶接継手の破壊靭性に及ぼす影響を実験的に調べた結果，溶接部近傍ではBond部が最も靭性低下が大きいことが分かった。 2）Bond部のCTOD値は，予歪4％で約80％，予歪10％で約60％に低下した。 しかし，歪速度の影響はあまり見られなく，予歪10％のときは静的試験と歪速度80．5％/sの場合で有為な差が見られない。 3）地震によって，局部大歪を受けた場合のタンタ内槽の安全性評価を行ったところ，非破壊検をで十分検出できる寸法の欠陥を仮定しても，き裂進展昵対じて十分な靭性を有することが分かつた。