高圧容器規格（HPIS C106）

摘要

従来のASME Code Section VIII Division 1及びDivision 2（以下、Div.1及びDiv.2と呼ぶ）より合理的な設計、製作、品質保証が可能な新しい超高圧容器を対象とした規格として、平成9年5月にASME Code Section VIII Division 3（以下、Div.3と呼ぶ）が発行された。これらの海外の動向を背景として、日本高圧力技術協会圧力容器規格委員会高圧容器規格分科会が平成9年12月に発足した。高圧容器規格分科会ではDiv.3の設計理念の調査、Dv.3適用のケーススタディを実施し、2005年にDiv.3をベースとしたHPIS C106：2005高圧容器規格を発行した。その後、2013年に改正版を発行した。著者は高圧容器規格分科会の代表としてDiv.3の改正審議を行っているASME SG-HPV Code CommitteeのmemberにASMEから任命されCommittee審議にも参加し、多くの改正案を提案し採用されている。ここでは高圧容器規格分科会で2013年以降に検討した次回改正版の主な改正項目について述べる。