都市ガスの岩盤貯蔵技術調査に関する研究

摘要

天然ガスは，埋蔵量が豊富でかつ他の化石燃料と比較してCO{sub}2排出が少ないクリーンなエネルギーであることから，地球環境面から世界のエネルギー供給において重要な役割を果たしており今後の需要拡大が予測される。 需要拡大に対応するためには，天然ガスパイプライン等の整備に加え貯蔵施設の役割が重要となる。 (社)日本ガス協会は，経済産業省より委託を受け，平成12年度より3年間の予定で都市ガスの岩盤貯蔵技術調査事業を行っている。 都市ガス岩盤貯蔵技術とは，岩盤を掘削して人工空洞を構築し，貯蔵の内面に気密材を施すことで高圧の都市ガス貯蔵を可能にする全く新しいガス体貯蔵技術である。 本稿では，これまで検討してきた項目のうち，岩盤貯蔵の石適用性，技術検討の概要，経済性，今後の課題等を報告する。