プラント予知保全技術の最新動向と提言～JEITA『予知保全技術に関する調査報告書』より－設備診断における解析技術の実用化と普及の課題

摘要

予知保全技術ワーキンググループは，2006年から製油所，石油化学コンビナートなどで期待の高まっている予知保全技術について，現場普及状況に関する調査を行ってきた。千葉，岡山のコンビナート訪問や保全部門へのアンケート調査を通して，予知保全技術という新しい技術の概要と保全現場に普及しない原因を調査し，技術だけでなく利用する側の問題点と課題，さらに今後の展望についてまとめた。本稿では，筆者らがまとめた「JEITA予知保全技術に関する調査報告書」についてその概要を紹介する。