配管減肉保全管理の高度化のための研究調査（その3）検査・モニタリング手法に関する技術的知見の現状と適用性の検討

摘要

プラントにおける配管系の減肉事象は，その発生および減肉速度の予測も高精度化しつつあり，実際に漏えいなどの損傷として顕在化することは稀である．しかし，配管内面の実際の減肉状況を確認するための非破壊検査による測定は，依然として重要である．一般的には，外面から超音波板厚計等を用いた厚さ測定によって減肉傾向を確認している．これに対して，系統の運転中も継続的に監視するモニタリング技術や，広範囲の減肉有無を一度に監視する技術，面として減肉状況を監視する技術などが開発されており，一部は実機への試適用や実用化がされている．