岐路に立つプラント運転－その進路と可能性を考える(2)プラントデータ活用による運転改善：【ベンダ·ソリューション】時系列データの収集·解析による設備稼働率および歩留まり向上のすすめ

摘要

市場のニーズが日々変化するなかで，いかにその変化の“スピード”に対応し，安定して商品を提供し続けるかが現在の企業に求められている。 製造業においては，商品の安定提供を支える根幹は製造現場であり，製造現場での製造歩留まり率や設備稼働率が直接，企業利益に直結する。 しかし現場においては，まだまだ作業員の勘や経験に頼ったところが多く，今後熟練技術者がますます退職していく中で，製造現場のパフオーマンスを維持するのが難しくなってきている。 よって，今後製造現場においては熟練技術者に頼らなくても現場のさまざまなデータを活用し，設備の安定稼働，製品の品質を向上させることが非常に重要な局面を迎える。 本稿では，製造現場の時系列データを収集·解析するシステムを導入するうえで，考慮しなくてはならない内容，および，時系列データを活用し，設備稼働率や歩留まり向上に成功した事例を紹介する。