航空管制用RDPS

摘要

航空管制用レーダ情報処理装置（RDPS：Radar Data Processing System）は，レーダで捕らえた航空機の情報（航空機の距離や方位など）と飛行計画と呼ばれる運航情報（飛行経路や予定時刻など）の相関を取り，航空機の便名，対地速度, 予測進路などの情報を航空管制官に提供する情報処理システムである。 RDPSでは，近年の航空交通量の増大に伴う処理能力の向上と，計算機やOSの急速な変化に対する柔軟な対応が求められ始めている。しかし，大型計算機を中枢に据え，集中処理のコンセプトで構築された従来のRDPSでは，その対応が非常に困難な状況にある。 東芝は，このような背景のド，システムパフォーマンスの増強と，計算機やOSの多様化に柔軟に対応できるブロックアンドビルド基調の分散処理型RDPSソフトウェアを開発した。 ここでは，その概要を述べる。