大規模並列分散システムの超高速データ処理を実現するデータセントリツクアーキテクチャ

摘要

企業や公的機関が取り扱うデータ量やデータ処理の複雑さが飛躍的に増加し続けており，大量かつ多様なデータを高速に処理するには，データを多数のコンピュータに分散して処理できる，大規模並列分散システムが必要となる。ところが，一般的な並列分散システムでは，実際のデータ処理以外にも，データの移動や前処理などの数多くのプロセスが必要となり，所望のデータ処理速度を実現することは困難であった。東芝は，NAND型フラッシュメモリを活用して超高速データ処理を実現するための新しいコンピュータプラットフォームを考案した。データセントリックアーキテクチャを採用し，ノードコントローラにネットワークポートを備えることで優れたスケールアウト特性と高速なデータ処理性能を兼ね備えるとともに，エンタープライズ用途にも適用可能な高信頼性及び高可用性も実現している。大容量データの高速処理が必要とされるビッグデータ解析プラットフォームとしての利用が期待できる。