曖昧な貸問でも解決策を提案できる音声対話技術

摘要

パーソナルアシスタントと呼ばれるスマートフォン向けの音声対話アプリケーションの登場を契機に，決められたコマンドに制限されず自由なことばで話しかけられる音声対話技術に対する関心が高まっている。しかし，現在のパーソナルアシスタントには，してほしいことを明示的に話さないと十分な回答が得られないという課題がある。東芝は，人と機械の更に自由で自然な対話を目指して，曖昧な内容でも意図を読み取って応対する対話技術を開発した。ユーザーがシステムに話しかけたとき，調べる内容や指示が明確でなくても文章中の単語や表現パターンから意図を推定し，あらかじめ大規模データから収集しておいた知識に基づいて解決策を提案できる。これにより，ユーザーが困り事や目的が曖昧な要望を話しかけると，人と相談したときのようなやり取りによってユーザーを解決に導くことができる。