Linuxの長期安定運用を目指した互換性検証技術－カーネルの互換性検証で新しいハードウェアへ移行するときのリスクを軽減

摘要

長期的に使われる製品でLinuxを利用するには，運用期間中にハードウェアの変更が必要となった際に，カーネルバージョンを変更するか，又は新しいカーネルから必要機能を取り込むかなどの対応案を事前に検討しておく必要があります。なぜなら，変更前のハードウェアとソフトウェアの組合せで実現していた仕様が，変更後の組合せでは保証できないおそれがあるためです。東芝は，長期間運用する製品でLinuxを安定して稼働させる施策の一つとして，カーネルバージョン間の互換性検証技術の研究を進め，性能面だけでなくサービス品質まで含めた互換性を検証するテスト環境を開発しました。