HDDのセキュリティ規格及び想定外の使用によって瞬時にデータを無効化する2.5型HDD

摘要

ICT（情報通信技術）社会の発展とともに，情報システムに蓄えられる情報量は飛躍的に増えている。それに伴い，情報のセキュリティリスクも確実に高まっている。この状況に対処するため，HDD（ハードディスクドライブ）業界では，HDDに保存されるデータを暗号化して管理するための規格が策定されている。TCG （Trusted Computing Group）のHDD向け規格には“プリブートモード”と“レンジ設定”の機能が定義されており，それらの機能を動作させることによりネットワーク上で高度な認証を使って一元管理できるようにしている。東芝は，TCGのHDD向け規格に基づく機能に加え，機器認証でHDDとシステムのペアが外れたと認識されたとき，HDD上のデータを自動的に無効化する当社独自の技術を搭載した“忘れ去るHDD （Wipe Technology HDD）”を開発した。