金属に印刷可能な産業用インクジェットプリンタ向け感光性インク

摘要

印刷のオンデマンド化に伴い，インクジェット方式による商用印刷市場は急速に拡大してきている。 特に感光性インクは，印刷後に光により瞬時に乾燥可能であり，樹脂フィルムなどの非吸収性媒体に印刷可能なため注目されている。しかし，これまで金属やガラスへの印刷は十分な密着性が得られていなかった。そこで東芝と東芝テック㈱は，光照射によって開始する酸触媒反応を利用した化学増幅機構の採用と新規モノマー化合物の開発により，金属やガラスなどの媒体にも良好な密着性を持つインクジェットインクを開発した。 機能性材料を分散させることにより，エレクトロニクスなど広い分野への応用拡大が期待される。