IEGT適用による産業用ドライブ装置及び電力用変換装置の省エネと小型·高効率化

摘要

近年，BRICsを中心とした経済発展に伴い基礎的な産業材料である鉄鋼の需要が急増し，これに対応するために大型製鉄所の建設ラッシュが続いている。 鉄鋼圧延プラントの生産性を向上させるため，モータを可変速制御するドライブ装置には，省エネと容易なメンテナンス性が求められている。また，電気鉄道においても，電力エネルギーの省エネ化が求められており，モータを発電機として使用する回生ブレーキの小型化が重要課題になっている。 東芝三菱電機産業システム㈱は，このような要望や課題に対応するたぬ高電圧大容量のパワーデバイスIEGT (Injection Enhanced Gate Transistor)を適用した産業プラント用ドライブ装置TMdriveシリーズ，自励式無効電力補償装置SVCSを用いた瞬時電圧変動を抑えるフリツカ抑制装置，及び電車の回生ブレーキ用ハイブリッドインバータ·コンバータを開発した。 特に産業プラント用ドライブ装置では，99％を超える効率を実現し，更に，部品点数を減らした主回路部分のユニット化や高度なトレースバックシステムの拡充で，故障修理に要する時間も短縮化している。