2007年以降の日本産爬虫類の分類の変遷にっいて

摘要

動物の学名は，動物命名規約で先取権に従って採用されると定めているので，ょり古い名前が採用される.どこまでもさかのぼるのは大変なので，動物命名規約ではその出発点を現在の学名のシステムを考案したリンネの「自然の体系Systema Naturae」の10版（Linnaeus, 1758）を，最初の出版物としている.したがって，最も古い学名は1758年にリンネにょって記載されたものである.例えぼ，ヨ一ロッパヒキガエルはRana bufoという名前で記載された.Rana bufoという属には力エル類がすベて含まれており，現在の無尾目にあたるものが属とされていた.当然ヒキガエルもこの属に入れられていた，現在採用されているヒキガエル属の学名は細分化され，種名と同じBufoが属名として付けられたものである.学名では命名者と出版年を付けるのが正式で，そうするとョ一ロッパヒキガエルの種名は，RanabufoLinnaeus，1758からBufo bufo（Linnaeus, 1758）に変更されたことになる.LinnéがLinnaeusと綴られているのは，名前をラテン語化したためである.属名が変わったために，種名が変更された場合は，命名者と出版年を()で囲むことになっている.