(14137)理想持って先行投資を

摘要

扶桑鋼管の江村伸一社長は電力料金の値上げや増税をはじめ、企業の負担が増大する状況について、「将来に明るいビジョンがあって今を耐え忍ぶというより不安材料ばかり押し付けられ、企業人としてはかなりストレスがたまる」と経営者の不満を吐露した。昨今の政治は、企業を育てて雇用や個々の稼ぎを増やすというより「再配分的な要素が強い」。電力料も法人向けは負担が重い。「1票を持つ大衆と違い、企業は投票権がない。しかし大衆迎合主義を続ければ大衆共々、共倒れしかねない」と危機感を示す。