(14102)震災復興で転換期迎える垂仮設業界--ジェコスの団体復帰で自然体に

摘要

重仮設リース業界でも、震災復興関連需要のガレキ処理用足場などに使われる覆工板の稼働率が70％近くに達するなど、軽仮設リースほどではないが、全体的に稼働率が上昇する傾向にある。今後、復興需要が本格化するとシートパイルなど中核的な仮設材の稼働率も急上昇が予想される。長期にわたる需要の低迷、業績の悪化といった事態を受けて、同業界は保有資材を削減する努力を続けており、今後見込まれる復興需要の本格化では、保有量の減少が業界の足棚になることが考えられる。各社、新規購入が避けられないが、この場合は減価償却の負担も発生、異常に低下している賃貸料の改善などが急務となるし、護岸工事、ライフラインの整備、高台での造成など復興関連需要は業界に新たな技術的な課題を求めてくる展開も予想される。