新春スぺツヤル会談/奥田頭 日本経団連会長に聞く

摘要

明けましておめでとうございます。 新しい年の年頭にあたり，いくつかおうかがいしたいと思います。 まず，今年の産業界の課題は何でしょうか。 また日本経団連はそれらにどのように取り組んでいかれる予定でしょうか。 企業の構造改革努力が実を結び，不良債権処理や規制改革の推進などの小泉構造改革が成果をあげはじめたこともあって，日本経済はようやく安定成長への軌道に戻りつつあります。今後は，国の活力の源泉である企業が，これまでの「守りのリストラ」から，「攻めの経営戦略」の強化にいっそうつとめ，自律的な景気回復を確実なものとする必要があると思います。 日本経団連としては，そうした企業の付加価値創造力向上に資する制度環境の整備を政府に求めるとともに，企業倫理の確立やCSR（企業の社会的責任）への取組みを強化して，民主導·自律型経済社会への転換を加速させたいと考えています。