個人情報保護法を考慮したコンプライアンス·プログラムの構築事例

摘要

個人情報保護に対する活動は1999年のPマーク取得からはじまり，現在はJIPDEC版ISMSと両輪で運営しており，国際標準に準拠した網羅性の高いマネジメントシステム体系が構築できたものと考えている。 しかし，運用面においてはまだ定着が不十分な面も見受けられ，今後は以下の点に着目してさらなる改善活動を進めていくことが必要と感じている。 ①OJTによる意識高揚 最近のセキュリティ事故の原因の1つに「基本動作の欠如」があげられる。すなわち，基本動作の要素にセキュリティに対する意識がとぼしいことが考えられる。 このため，定期的な研修はもとより，各職場においては作業項目にセキュリティ項目を盛り込み，常にチェックできる状態をつくるといったきめ細かな活動を継続的に実施することが定着につながっていくと考える。