15年1～3月は最高値水準のコスト年内のゴマ油価格に緩む理由なし

摘要

ゴマ油業界はいっまで苦境に立たされなければならないのだろうか。2012年秋以降，ゴマの輸入価格はほぼ一本調子の右肩上がりを続けた。12年には平均12万848円／トンだったものが，13年は18万3，918円，14年は24万506円，直近の15年1～2月は27万円超に達している。搾油用が主体と推定されるナイジェリア，タンザニア，ブルキナファソ，モザンビーク産に限っても，15年1～2月の輸入単価は24万円近い水準にあり，1ドル＝120円換算でほぼ2，000ドル／トンの搾油原料の入港が今年に入っても続いていることになる。