酢酸エチル向けで期待

摘要

経済産業省の化学工業統計によると，酢酸は2013年に生産が前年比1．9％増の42万4823トン，販売が1．7％増の42万7224トンと，いずれも前年比微増だった。一方，輸入は4．4％減の4万4594トン，輸出は29．0％増の2万9978トンとなった。生産量から輸出入を加減した内需は，43万9439トンと前年に比べ微減となった。主要誘導品である酢酸ビニルの生産量も同様の傾向を示しており，国内で誘導品の需要がリーマンショック以前の水準まで戻りきらないことが内需の回復を妨げる要因になっている。