丸善石化，アジアトップレベルのオレフィンセンター目指す

摘要

丸善石油化学は，2013年度から3年間の中期経営計画を策定した。前中計期間中は，東日本大震災に起因するアルコールケトン製造装置の火災事故により，1年以上も同装置が操業できなくなるといった不測の事態も起こった。藤井シュン社長は「今回の中計は，新たに禅（ふんどし）を締めなおして一からやり直そうという計画」と話す。丸善石化の工場が立地する京葉コンビナートでは，グローバル競争の激化を背景に住友化学がエチレン製造設備の停止を決定するなど地殻変動が起こりつつある。エチレンセンターとしての役割を担う丸善石化の競争力は京葉コンビナート全体の競争力にも直結するだけに，新中計においても国際競争力をいかに磨いていくかが最大の課題となる。