破壌的イノベーション,主役は化学

摘要

日本化学会は約3万人の会員を擁する日本最大の化学の学会で．2018年に創立 140年を迎える。1948年の旧日本化学会と旧工業化学会との統合や機関誌『化学と 工業』の創刊に象徴されるように．産学連携の思想が根底にあり′ 化学や製薬を中 心に法人会員も多い。そうしたことから日本化学会は産業を振興していく役割も担 い′ オールジャパンの「化学力」の強化に大きく貢献してきた。昨年5月に榊原定 征氏（東レ相談役最高顧問,経団連会長）から日本化学会会長のバトンを引き継い だ山本尚氏（中部大学教授）に,山本氏の"化学人生"やイノベーションに対する考え方,日本化学会の重点的な取り組みなどを聞いた。