連携推進し安全の大きな受け皿に

摘要

安全工学会，保安力向上センター，総合安全 工学研究所，災害情報センターの4機関が連携 する組織「安全工学グループ」が6月1日に発 足した。“広い視点’’に立った安全活動を創造 していくのが設立の目的で，「安全の相談窓口」 としての機能を担うとともに，社会や産業界か らの様々な要望に応えていくための取り組みを 行う。日本学術会議の緊急特別委員会が2000 年に出した報告書で「安全学の構築」が提言さ れたように，安全は工学，社会学，心理学など 様々な学問分野にまたがり，工場の安全対策に しても広い視点が必要になる。安全に関わる組 織や専門家らの連携で体系化が進めば，効果的 かつ効率的な産業保安活動を創造できることも 期待される。安全工学グループの代表に就いた 伊藤東氏に聞いた。