温暖化に儲け口を狙う欧米金融

摘要

鳩山首相は、2009年9月の国連気候変動サミットで、2020年までに温暖化ガス排出量を1990年比25％削減すると表明した。もちろん、先進国と途上国が温暖化ガス排出削減への努力を行う場合を前提とし、日本も温暖化ガス排出削減努力を行うという前提条件付きであるものの、国際社会では、日本による25％削減という数字だけが独り歩きを始めている。EU諸国は、日本の温暖化ガス排出削減目標に大喝采を挙げ、高く評価しているものの、EUの政策は人類全体の持続的かつ健全な成長をはかるという崇高な理念によるものでなく、EUなりの深謀遠慮があることに注意しなければならない。