注目されるベースロード電源の提言2030年の電源構成比率を6月に策定

摘要

昨年4月11日に閣議決定したエネルギー基本計画から1年が経過した。こうしたなか、国の電源構成の方向性について、新たな動きが出ている。自民党の原子力政策·需給問題等調査会の額賀福志郎会長は、今年4月7日に2030年の電源構成比率（エネルギーミックス）について、安定的に供給される「ベースロード電源」を現在の40％から震災前の水準である60％に戻すことを盛り込んだ提言を安倍総理に提出した。提言を渡した額賀会長は、徹底した省エネ、原子力の縮小、再生エネルギーの最大限活用という基本的な考えのもとに提言をまとめている。ベースロード電源の提言を渡された安倍総理は、「安全性や安定供給、電力料金の抑制などを考えながらしっかり議論したい」との考えを示している。