2013年の中国経済と石油需要:春節における経済動向は上向きに

摘要

欧州諸国の信用危機を受けて減速傾向にあった中国経済は、2013年に入って回復基調にある。中国は、これまで年率8％～10％の高度経済成長を続け、21世紀に入って、世界の工場であるとともに、世界の消費市場でもあった。中国経済の動向が、世界経済を左右するといっても過言ではない。しかし、欧州諸国の信用危機を契機として輸出が鈍化し、2012年の実質GDP（国内総生産）成長率は、7．5％と21世紀に入って最低となった。（図表1）2013年も引き続き、7．5％程度の経済成長率と、中国としては低成長が見込まれている。