CUDAによるコーンビームCT画像再構成の高速化とツールキット開発

摘要

近年、GPU（Graphic Processing Unit）と呼ばれるグラフィックスカードを用いて、膨大な計算量を必要とするコーンビームCTの画像再構成を高速化する研究が行われており、さまざまな高速な実装方法が開発されている。 グラフィックスカードには多数のマルチプロセッサが搭載されており、この機能を利用して高速に並列演算を行うことができる。 特に、NVidia社が2006年11月にグラフィックスカード用の「C言語で汎用計算ができる」開発環境であるCUDA（ComputeUnified Device Architecture）アーキテクチャを公表してから、グラフィックスカードは並列計算が必要なさまざまな分野や問題に適用され、（画像再構成における逆投影のような並列化がしやすい計算の場合）CPUによる実装と比較して100倍以上の高速化に成功している。