織物C/C複合材料の層間せん断強さの測定

摘要

3種類のC/C材料について，室温における層間せん断強さをショートビーム試験片の3点曲げ法，及びダブルノッチ試験片の圧縮法で評価した。3点曲げ方法では,Type1は層間せん断破壊を生じたが，Type2とType3は，すべて下面側での引張破壊となり,目的とする層間せん断強さが得られなかった。 なおType1の層間せん断強さの平均値として10.7MPaを得た。 圧縮法によると，各C/C材料とも両溝の底を結ぶ積層面に沿った層間せん断破壊を生じた。各C/C材料の層間せん断強さは，Type1，Type2,Type3の順番で高くなる傾向を得た。 圧縮法にて，試験片を2個の座屈防止用の試験ジグ間に挟んで保持する際，固定用のボルトとナットによる締め付け力を強くすると,層間せん断強さば高い値が得られた。