DDoS攻撃の大規模化やBYODの課題増大するセキュリティリスクへの対策を

摘要

米国で2000年に設立されたアーバーネットワークスは、DDoS対策などのセキュリティソリューションを提供している。同社の顧客には世界の主要ISP（インターネット接続業者）やクラウド事業者、政府機関や一般企業などが名を連ねる。こうした顧客へのアンケート調査と独自調査を交えて、同社は毎年『ワールドワイド·インフラストラクチャ·セキュリティ·レポート（WISR）』を公表している。「最新版の調査は昨年10月に行いました。その結果を見ると、様々な点でセキュリティのリスクが高まっていることが分かります」と語るのは、アーバーネットワークスの金子高之氏だ。特に重大な脅威として、同氏が指摘するのがDDoS攻撃である。「2013年、DDoS攻撃は一気に大規模化し、地域的にも拡大の傾向を見せました。報告された最大の攻撃は、前年までの3倍に相当する300Gbps超という規模です。さらに、2014年に入ってからは400Gbpsクラスの攻撃も観測されています。日本でも40～50Gbpsの攻撃が報告されており、日本企業にとっても切実な課題になっています」（金子氏）。