JR鶴見線に残るわが国初期のRC鉄道高架橋-その耐震診断と耐震補強の検討－

摘要

1930（昭和5）年に建設された鶴見臨海鉄道（現· JR鶴見線）の鶴見高架橋は，鉄道高架橋の黎明期に 阿部美樹志が手掛けた高架橋の一つで85年経過した 現在も供用されている。今回，耐震診断と，診断の 結果必要となった個所の補強を実施することになっ ている。 本稿では阿部美樹志が設計した鉄道高架橋の紹介 と，鶴見高架橋で実施した健全度調査，耐震診断， 耐震補強設計について報告する。