中国におけるセメント工業の発展とその変遷－外因企業の役割を中心に－その1

摘要

東京大学社会科学研究所の東アジア経済史研究会は，2004年から東京大学の田島俊雄教授をリーダーとして活動を始めた組織である。「東アジア」とは台湾を含む中国の意味であって，最近話題の日本·中国·韓国を指すものではない。我々が最初に取り組んだのは中国化学工業である。その共同研究の成果は2005年3月に対外発表した。化学に次いで取り組んだのが電力である。共同研究のメンバーは，東京大学に加えて，大阪産業大学·九州大学·法政大学と広がり電力の研究成果は2008年2月に対外発表した。そして，3番目の研究対象として選んだのが中国セメント工業である。