NITE、IHコンロの過熱油火災事故増加で再度の注意喚起－ガスコンロはセンサ付火口でも同火災事故例発覚、ガス業界の対応とは－

摘要

独立行政法人製品評価技術基盤機構「NITE」が、7月29日、都内で「IHコンロ（電磁調理器）及びガスコンロによる事故の防止について（注意喚起）」と題し、説明会を開催した。平成9年5月14日以降に起きた関連事故を分析した結果、ガスコンロ事故のうち3件が調理油過熱防止装置が付く側のコンロ火口で揚物を行った際に起きた事故ではないかとの疑い（1件は特定）から、原因と思われる鍋底の汚れと事故の因果関係を調べる実験により、センサ付火口を利用していても事故に至る可能性が証明されたことが、その背景にあった。一方、昨年に続きIHコンロについても再度の注意喚起となったことについて、NITEでは「これまでの注意喚起にもかかわらず、依然事故が多く、またIHコンロが市場で急増していることから更に事故が増加する可能性があるため」と説明。IHコンロ使用時の天ぷら油発火事故が社会問題化しつつあることをうかがわせた。