リん脱酸銅の腐食への磁気処理水効果

摘要

銅の腐食への磁気処理水の影響を検討したや　 3％NaClと飽和CO_2を含む純水を大気下で磁気処理した後、銅板を浸漬させてCu~（2+）の溶出量、腐食生成物の種類、表面性状を調べた結果をまとめると、以下のとおりである。 （1）磁気処理によって接触角が低下した水の中ではCu~（2+）の溶出が劇的に抑制されることがわかった。（2）腐食生成物は未処理水中では主に炭酸銅、磁気処理力中では酸化銅からなることがわかった。 （3）磁気処理水中で生成した錆膜は、未処理水中で生成した錆膜に比べて、腐食生成物の緻密な集合系であることがわかった。 （4）磁気処理水中で生成する酸化膜は浸漬初期に生成し、これが不働態としてふるまう。 （5）磁気処理水中の銅板の酸化還元電位は未処理水中に比べて50mV高電位シフトした．