腎血管筋脂肪腫における画像診断の進歩と限界

摘要

腎血管筋脂肪腫(Angiomyolipoma;AML)は血管、平滑筋、脂肪組織からなる良性の腫瘍であり、ときに、動脈瘤からの出血や血尿、疼痛、腫瘤触知等の症状のため発見されることがあるが、画像診断の進歩した今日では無症状の偶発腫瘍癌として発見されることが多い。 このように発見されたAMLは通常小さく、保存的に経過を観察することが多いが、臨床上最も問題となるのは腎細胞癌(RCC)との鑑別である。