外科における女性の参画の現状と今後の展望

摘要

2010年12月17日に第3次男女共同参画基本計画 が閣議決定された.その中で，政策?方針決定過程へ の女性参画拡大の重要性が強調されており，「2020年 30%」を目標に掲げ，達成するための具体的施策が述 ベられている教育·研究機関，医師などの専門的 職業についても，「2020年30%」の目標達成に向けて， 2015年までの目標や，現状において女性有職者がゼ 口である場合「最低1名?女性1割運動」の展開など の目標を設定するよう要請するとされている.外科領 域においても，女性医師の割合は増加傾向にあるが， 政策や方針決定過程への女性の参画は極めて低く，今 後早急に取り組むべき課題と考える.今回，われわれ は女性医師の参画状況を把握する指標として，全国大 学医学部外科教室における助教以上の女性の割合と， 日本外科学会代議員の女性の割合について調査を行つた.