医薬品物流の専門ノウハウを活かしBCP対応の共通プラットフォーム

摘要

前号で紹介した大塚倉庫の「選択と集中」「共通プラットフォーム戦略」を巡り，今回は医薬品物流に焦点を当て，一層の深掘りをしたいと思う。同社がこれまで培ってきた物流ノウハウとネットワークを活かし，食品·飲料／医薬品／日用品という得意分野にターゲットを絞り，自社の仕組みを共同物流の基盤として解放するのがこの戦略。中でも医薬品分野は大塚グループの盟主·大塚製薬の本業であり，その物流を担うため生まれた大塚倉庫にとって，まさにお家芸。輸液のシェア1位のため医薬品業界において物量1位の荷主を持つという強みに加え，同社はBCPにも対応した強靭な物流プラットフォームを提供しようとしている。