予防と治療につながる脳核医学

摘要

1970年代後半からの放射性医薬品や装置の相次ぐ開発により、脳核医学は目覚しく発展してきた。 近年、高齢化社会を迎え、脳への関心が高まる中、脳核医学検査は予防医学や治療方針を決める上でのきわめて有用なツ－ルとして再認識されつつある。 核医学が本来得意としていた定量測定法としての利用は、脳血流や脳循環予備能の低下を評価することにより、JET study（Japan EC－IC bypass tfial）の成功に大きく寄与し、自らの意義も明らかにした。