急性腎障害を呈した慢性活動性EBウィルス感染症関連リンパ腫の1例

摘要

現病歴：2010年11月初旬に感冒様症状と肝機能障害（AST1，300 IU/L， ALT 900 lU/L, y-GT 485 lU/L, T-Bil3.2 mg/dL)およびリンパ節腫脹で顕在化したEBウィルス（EBV)感染症の患 者。他院にてEBV初感染と診断され，安静のみで経過観察されていたが，401：台の発熱が持続す るため当院へ転入院した。好中球減少，肝胆道系酵素上昇，フェリチン17,290 ng/mLと著増して おり，EBV感染および血球貪食症候群と診断，ステロイド投与により解熱?データ改善したために 2011年1月に退院となった（1回目入院：このP曰 1EBV-DNAは測定感度以下にはならなかった）。 退院後約2週間で発熱.咽頭痛，下痢，血球減少が出現。抗生剤加療にて改善なく， 2011年2月当 院へ再入院。内視鏡検査による十二指腸?空腸?大腸の病理組織にてEBER陽性細胞浸潤を認め， EBVによる全消化管炎と診断。骨髄生検でEBV感染細胞のモノクロナリティを認めたことから，